1DAY(ワンデー)大会で勝つ為のポイント
その日、集まったチームが試合をするワンデー大会では相手の情報は少なく短い試合時間と難しい条件が揃っています。カテゴリー分けがあったとしても相手に上手い選手がいたりと簡単には優勝は出来ません。どうしてもワンデーで勝ちたいと願うチームの為にワンデーで勝つ為のポイントをまとめてみました。参考にして優勝を勝ち取りましょう!
立ち上がりが何より大事!
ワンデーは7分ハーフ(長くても10分)の短期決戦です。ランニングでの7分はとても短くシュートチャンスも多くはありません。その為、点を取りやすい時間帯にゴールを奪うのがポイントです。徐々に集中力が高まり試合の後半は相手もムキになるのでお互いスコアを動かすにはリスクを背負わなければいけません。その時間帯に得点を狙いに行くと返り討ちに遭う可能性が高いのでそこまで勝負を引っ張ることは避けましょう。
得点を狙うのは試合開始直後の立ち上がりがおすすめです。リラックスして試合に臨むとどうしても細かい部分が疎かになりやすいので、相手の集中が高まる前を狙って攻撃を仕掛けましょう。もちろん後半の立ち上がりも同じです。リードを奪っているなら必要以上の得点を狙う必要はありませんが、スコアレス状況ならここでもリードを奪いに行きましょう。
もちろん相手も同じ事を狙ってくる可能性は十分にありますので、最新の注意を払って試合に臨みましょう。
攻撃は3-1でピヴォ当て中心で!
ワンデーのフットサル大会に参加する大半のチームはチームとして練習をしている事は少ないはずです。練習をしてないチームの弱点は連携の弱さでしょう。ピヴォ当ての守備は練習をしっかりと行っているチームでもミスが起こりやすく、連携の弱さを狙うのであればうってつけの戦略です。
オフェンス時は後ろに3人、前に1人の3-1の形を作ります。後ろ3人はピヴォにシンプルに当てます。(パスを通します)この時、相手を引き付けられれば敵のカバーリングに時間が掛かるのでパスを受けたピヴォが1VS1の時間が長くなります。
チーム内にオフェンスの上手い選手がいればピヴォを任せると安定するでしょう。チーム内にキープや突破が得意な選手がいなければ比較的、体の大きい選手にピヴォを任せましょう。その場合はピヴォの選手がボールをキープしたら後ろから思い切って両サイドの2枚がサポートに回って数的優位を作りましょう。この時にリスクを取りすぎては行けないので必要以上に枚数を割かない様に徹底しましょう。
相手が前からプレスに来る場合は特に有効ですので、クリアランス等は直接ピヴォへスローを通せるように狙っておきましょう。
良くないケースとしてボックスの形になってしまうケースがあります。チーム練習をしてないボックスの形でのオフェンスは数的優位を作りにくくゴールを狙うのは難しい形です。その為、気を抜いてダラっとしてしまいボックスの形にならないように意識しておきましょう。
守備は形をハッキリ決めよう!!
ワンデー大会ではカウンターからのゴールが一番多い形です。これはトランジション(攻守の切り替え)からの守備が練習をしてないチームが守るには難しいことを示していてこのケースでの失点は防ぎづらいものです。その為、上記のオフェンスの方法でボールを失った際のリスクをコントロールしてカウンターからの失点を防ぎやすいオフェンスを心掛けましょう。
基本的な守備の形として、前から行くのか/引いて守るかだけはしっかりと決めておくと守備が安定し、余計な失点を減らすことがで出来ます。
前からプレスに行く場合はしっかりと相手選手をマンツーマンでマークしましょう。一人でも選手を放しているとその選手にパスが入った時に突破されてしまう可能性が高くなります。チームで前からプレスに行っている時はゴレイロはいつもよりも前目のポジショニングで裏へ出るボールをケアしましょう。
引いている場合はダイヤモンドの形でゴール前にブロックを作りましょう。この時ピヴォの選手は前へ出過ぎないように意識してください。アラを守る選手は中央へ絞って相手ピヴォに簡単にボールが入らないようにしてください。距離が広がるとカバーが効きにくくなりますので常にお互いの距離をチェックしながら守れるように意識しましょう。
ワンデーでありがちなケースとして前の選手はボールを奪いに行き、後ろの選手は連動せずに前と後ろで分断されてしまっているという事があります。前後で分断されてしまうと守備のバランスが悪くなりコート中央にスペースが生まれ簡単に突破されてしまいます。フットサルで一番怖いのはドリブルで中央へ突破される事ですのでそういった状況を防ぐ為にもコート上の4人が適正な距離感でバランスで保ち常にカバーが効く状況を作れるように意識しましょう。
DFは中へは行かせない!
ドリブルが上手く1VS1に強い選手が相手にいる場合は対応には注意が必要です。相手の個人能力が高ければ突破されてしまうのはしょうがないことと割り切りましょう。特に注意が必要なのはアラの位置で仕掛けられた時です。この場合は中央へカットイン(中へのドリブル突破)をされない事が大切です。中央へカットインされるとその後の対応はかなり難しくなり、高い確率でシュートを打たれてしまいます。この時ゴールを広く使われるよりも縦に突破させて少しでも角度が無い状況で打たれる方がゴレイロも対応しやすくなります。相手が仕掛けてきたら中へは突破させず、縦へ突破させた上で後ろに構えるフィクソのカバーリングで対応しましょう。アラはフィクソのカバーリングへ誘い込むくらいの気持ちでもいいかもしれません。
上手い相手には取りに行かない!
ドリブルの上手い選手は、こちらが足を出せば必ず逆を取りに来ます。下手に足を出して逆を取られ入れ替わられてしまうと大きなピンチになります。その為、ドリブルの上手い選手に対しては足を出さずに対応しましょう。もちろんシュートを打たれないように適正な距離を維持してください。焦れた相手が無理やり抜きにくるタイミングを狙うのが最善でしょう。
キックインはチョンドンで!
チョンドンとはキックインのボールをキッカーが少し触り、そこへ走ってきた選手がそのままシュートを狙うというキックイン戦術です。そのままフットサル専門のゴレイロは少なく、エンジョイ系のワンデー大会だとフィールドプレイヤーが順番にゴレイロをしていたりするのが実情です。その為、どのチームもシュートを簡単に打たれることには抵抗があるでしょう。それを逆手にとってシュートを積極的に狙うことが大切です。
チョンドンをする際に、シュートを打つ人はボールが大きく動いてしまうと打ちにくくなってしまいます。キックインを蹴る人は軽く触るだけでキックインが成立しますので必要以上に大きく動かさないようにしましょう。キックインが成立した瞬間から敵チームは距離を詰める事が出来るので出来るだけシュートを打つ直前にチョンと触ってあげるイメージで行いましょう。
ファー詰めを狙おう!だけどファー詰めには気を付けよう!
普段サッカーをメインにプレーしていてフットサルに慣れていない方が一番対応しづらいのはファー詰め(セグンドパウ)でしょう。オフサイドの無いフットサルではファーポストにポジションを取ってファー詰めを狙うのはかなり有効な戦術です。ボールと守備者の背中側にポジションを取る相手を同一視野に収めるのは難しくとてもミスが起こりやすいプレーです。
その為、味方がシュートを打つ時にシュートが流れたりこぼれ玉が転がってきたりと思わぬチャンスが生まれる可能性があります。味方選手がサイドから仕掛けた時にはファー詰めまでのフリーランニングを意識しましょう。
しかし守備時にはボールに執着するあまりボールウォッチャー(ボールを見てしまい自分のマークを見失う状態)になってしまい思わぬ失点をするというのはよくある事です。フットサルの得点の多くを占めるファー詰め(セグンドパウ)を徹底してチャンスを増やしましょう。
困ったらロングボール!